経過観察の仕方について
複数回いらっしゃってる方で問診時に「どう答えたらいい?」と聞かれましたので、こちらにまとめます。あくまで理想ですので、参考程度に読んでください。
まず一つ目のポイントとして、「施術の前と直後の違い」で体調がどう変化したか、覚えておいてください。動かすと痛いというのが主な訴えだった方は、その痛む部分の痛みかたや角度を。皮膚系の問題の方は、痒みや痛みの程度(範囲)と頻度を。内臓系の不調や麻痺系の方は、問題箇所の変化を感じにくいと思いますので、体全体の軽さを。
また、鍼灸自体が初めての方は、のぼせた感じが出たり一時的に微熱がでる方もいらっしゃいます。そのことも大切な情報ですので、できるだけ忘れずに教えてください。
次に二つ目のポイントとして、「一晩休んで次の日の朝の体の状態」を観察してください。一つ目のポイントと重複しますが、動作痛のある方は、その痛み方や角度。皮膚系の問題の方は、かゆみや痛みの程度(範囲)と頻度。内臓系の不調や麻痺系の方は、体全体の軽さ。
最後に三つ目のポイントとして、「次の来院時までの体の状態の変化」を観察します。一つ目のポイントと同様に、それぞれのお悩みの箇所に焦点をあてて考えてみてください。
また、まれに変化をどう伝えたらいいかわからない、という方もいらっしゃいます。
そういった方には、数字で記録されるとわかりやすいようです。
【動作痛のない方の数字の記録の仕方】
施術前の体の状態を10や100というキリのいい数字にする。
施術直後、どのくらい苦痛が和らいだか、数字にする(半分になったと思ったら5、あるいは50という数字。ほぼなくなったら1や10、などなど)。
次の日起きたら、「施術前を基準」にまた数字にする(元に戻っている場合は10や100、また次の日の朝になったらさらに楽になるかたもいらっしゃるので、2や20など、ご自身の感覚で)。
そこから次に来院されるまで数字をつけておくと、スムーズに伝えていただけると思います。
【動作痛のある方の記録の仕方】
姿見など、痛む部分がしっかりうつる鏡を用意します。(なければできるだけ大きい鏡)
施術前にどのくらい動かせるか、痛むギリギリ手前のところまで動かしてみます(痛みをこらえて無理して動かさないでください)。
施術直後、お家に帰ってから同じように動かして確認します。
次の日以降、やはり同じように動かしてみて、動かせる角度がどう変化するかみていきます。
私がみさせていただけるのは、「来院時の体の状態」となりますので、途中の細かな変化はご本人にしか把握できません。
施術で負荷を与えすぎていないか、どのくらい施術効果が続いたのかが把握しやすくなり、以降の施術内容に反映しやくすなります。こちらに気を遣って数字を修正する必要もございません(むしろ状態を把握しづらくなります)ので、ぜひ上のような内容で観察してみてください。
もちろん「そんなことをしている時間も、心の余裕もないよ…(涙)」という方もいらっしゃると思いますので、その方は余裕ができたらで大丈夫ですからね。