目指すゴールは同じ

先日いらっしゃったとある患者様。いつもだと1週間〜10日に1回ほどいらっしゃるのですが、3週間ほど間隔をあけていらっしゃったと思ったら、首・肩がガッチガチでした。

ご本人も『首が凝って煩わしい。もうしんどくて仕方がない』と本当に苦しそうにおっしゃっていました。

何度もみさせていただいている方なので、多少無理できると判断し、「ちょっといつもよりきつめにしますね」とお断りしたうえで20%ほど施術量を増やしてガシガシさせていただきました。またこの時、そのあとの予約時間まであまり余裕がなかったこともあり、だいぶ急いで施術。終わってから「いつもより少し痛かった」と(ごめんなさい)。

「けどめっちゃスッキリした。いつもよりすっごいスッキリしたんちゃうかな」と。

よく患者様に説明するときに借金や短距離走を例えにしてお伝えするのですが、この時もそれを例にしてお話しました。

いつもが100ほどの借金を背負っているとしたら、今回は150ほどの借金だったので、借金を減らすためにすこし多めに施術をしています。目指したゴールはいつもと同じなのですが、スタートが150メートルと100メートルだと、走った後の感覚も変わりますよね。ですので、いつもよりスッキリした感じが強く印象に残ったと思います。やっていることはほぼ同じですが、さわる箇所は増やしています。いつもとの違いはそこです。と。

ちゃんと伝わったかはわかりませんが、「ああ、なるほど」とうなずかれていました。

ひょっとしたら他にも同じように感じている方がいらっしゃるのではと思い、言い訳がましくこちらに綴っております。

もし、これを読まれている方で何度も治療を受けられた方のなかには、『自分もいつもより違うと感じたときがあったぞ』と感じられたなら、ひょっとしたらいつもより遠い場所からスタートされていたかもしれません。

そういったささやかなことでも、気になったことがあったらぜひ質問してみてくださいね。